小型風力発電機
小型風力発電機は北海道洞爺湖サミットで公開された先端技術を備えた環境と人に優しい住宅「ゼロエミッションハウス」内のビオトープなどに供給する電力を発電するシステムとして設置されました。
2008年7月に開催された洞爺湖サミットで採用された株式会社ゼファーの「エアドルフィンプロ」小型風力発電機は高強度を持つ炭素繊維織布(カーボンファイバー)のブレード(翼)はサイレントディスラプターブレードを採用、本体質量17.5kgという軽量で発電効率の高い風力発電機です。
風力発電機は小型軽量になるほど発電量が大きく増加します。
重量が軽くなれば刻一刻と変化していく風向にすばやく反応することができるので、風を逃さずに発電機を回転させる動力を得ることが可能となり発電量の増大につながることになります。
また軽量になれば低コストとなり、ゼロエミッションハウスのように住宅や学校、ビルの屋上など様々な場所への設置ができます。
この「エアドルフィンプロ」は2005年度グッドデザイン賞を受賞しています。
とくにドイツでは化石燃料や原子力エネルギーの代替として風力エネルギー利用を促進しており世界一の風力発電大国となっています。
それでは石油や原子力エネルギーの代替として期待される風力発電とは実際にどのように使われているのでしょうか。
風力発電は、風の流れを利用し風車を回すことで動力を作りだし発電機を回転させて発電します。
小型風力発電機「エアドルフィンプロ」は微風状態でも風車を回すことができるように数分間に一度、自発的に回転して発電ができる状態へと導くように設計されています。
風を捉える能力が高い風力発電機であるといえます。
また小型でありながら高い強度のボディとボディに組み込まれた発電機と制御・通信基盤で風速50メートル/秒まで発電を続けることができます。
小型風力発電機「エアドルフィンプロ」はゼロエミッションハウスがモデルとして見せてくれた最新のテクノロジーと日本の匠の技が融合した新しいエコロジーを私たちの生活にもたらしてくれるものです。
小型風力発電機の開発は風力発電システムが広がるきっかけとなりそうです。
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